Artariumについて

Artwork by Takahiro Kimura

パオロ・ウッチェロが
遠近法に夢中になったのも
レオナルド・ダ・ヴィンチが
遠くの山を青く描き
輪郭線を指で消したのも
カラバッジオが
光の正体を追いかけて
影に魅入られていったのも
クロード・モネが
パレットで絵具を
混ぜなかったのも
そもそも絵を描くという行為が
3次元の現実世界を
2次元のキャンバスに
描き映すという
難題であることの
証拠に他ならない。

ある画家は自らの情念を
拠り所にして
また他の画家は描線や色彩から
解放されることで
イキトシイケルモノの中で
ヒトだけが許されている
絵を描くという難行に挑んできた。

ある意味、その挑戦こそが絵画を
美術、芸術たらしめているといっても
過言ではないのだろう。

しかし、その先にある作品こそには
必ずしも苦悩と挑戦が
容易に見て取れる必要はなく
むしろ観るモノの心の鏡として
気取りもせず迎合もせず
自由に泳ぎ遊ぶ事が出来れば
画家たちの冥利に尽きるはずである。

作家と共に…Artarium